就活を終えて〜ヤバ企業エピソード〜 インターン編
皆さまおはこんばんにちは。
ヤバ企業エピソードのお時間です。
前回、ヤバ企業エピソード 合同企業説明会編をお伝えしたが、今回は、その続編の、ヤバ企業エピソード インターン編をお伝えしたい。
https://we-are-not-normal.hatenablog.com/entry/2020/07/30/124450
前回の記事
⓪インターンとは
インターンとは、企業が就活生に向けて開催しているイベントで、所謂「お仕事体験」である。
元々のインターンは、実際に学生が数ヶ月企業で働き、給料を受け取って仕事を体験するという行事なのだが、実際のインターンは1dayや3dayのインターンが多く、お仕事体験というより、会社説明の要素が強い。
しかし、会社説明はあるものの、どこも実際の仕事に近い内容のプログラムもしっかりと組み込まれているため、その後選考が始まってエントリーシートを書く際に非常に役立つので、是非参加するべきだと思っている。
また、インターンは地雷企業の炙り出しにも有効である。数時間から1日もの間その会社の人間と一緒にいるのだから、その会社の雰囲気を感じ取ることができ、地雷企業はその短い時間でボロを出すのだ。
ということで、今回は実際に自分が経験したヤバ企業のインターンエピソードを語っていきたい。
①開始
2020年2月某日ーーー
雨の降りしきる中、私は先日インターンを申し込んだ会社に来ていた。時間は集合時間10分前。まあちょうど良い時間だろう。会社の前に来ると、人事担当の方が外まで迎えに来られていた。
わざわざ出迎えてくださるとは、なんだか申し訳なくなると同時に、少し遅め(???)に来た自分を責めるでもなく笑顔で迎えてくれた人事の方に、比較的良い印象を持った。
少なくとも、プログラムが始まるまでは。
②無駄に意識が高い
さて、最後に入ってきたのは自分だったので、プログラムは時間通りスタートした。
人事部長の挨拶の後、とりあえず自己紹介の時間となる。するとさっき出迎えてくれた人事がこんなことを言ってきた。
「今日は皆さんに会社説明やワークをしてもらいますが、僕からは敢えて当てたりはしません。僕はこういう場で積極的に発言する人こそうちに来てもらいたい。さぁ、誰から自己紹介始めますか?」
...?
「一応言っときますけど、こういうとこで手を上げられる人をちゃんとチェックつけてますからね。」
するとポツポツ上がる手...
な、なんだこれ。
「敢えて当てたりしません」なんてセリフ、中学生ぶりに聞いた。
これ、学生に対して内定を餌にしてるだろ。
そんな感想がよぎったが、まあこういうやり方も無いわけではない。とりあえず不問として、型通りの自己紹介を済ませた。
③無知無能
さて、自己紹介を終え、いよいよプログラムがスタートした。
最初は会社説明。そもそもこの業界はどういう業なのか。そしてうちの会社はなにをやっているのか。そんなことをスライドでポツポツと説明する人事。
そして、あいだあいだで質問コーナーを挟んできた。
「質問ありませんか?私は見てますよ。」
圧力をかける人事。
私は手を挙げ、聞くか迷っていた質問を聞くことにした。
「あの〜、この会社って今のところコロナの影響とかってあるんですか?」
「え?コロナ?...うーん....ウーン..........」
「今のところ無いんじゃないかな!僕は把握してないけど!」
思わず失笑しそうになった。
別の女子が手をあげる。
「さっき採用のとこで、結構毎年男性を多く取られてて、女性はあんまり取ってないように見えたんですけど、女性も活躍されてるんですか?」
(毎年男性は5〜6人採用しているのに対し、女性は2年に1名と言った感じだった)
「え?女子?...ええっとねー、、、、さっき出した表に書いてある採用人数は僕が採用担当した年から書いてるんだけどぉ〜.........まぁ活躍してるんじゃないかな!」
えぇ....
まあ、コロナのことを把握してないならわかる。当時は起きたばかりだったし、それを短期間で把握するのは困難なのはまだ分からないでもない。
だが、女性社員にの話に関しては、採用してないなら、今年までは少ないけど今後は活躍出来るように増やそうとしてるとか言っとけばいいのに、何故わざわざ意味不明な発言をするのか。全く余裕というものがない社員だ。
そもそも、この質問に対する言い訳を自分のようなしがない学生ですら考えられるのに、君は一体この会社で何をしていたのかね?👨🦳
④重学歴主義
さて、プログラムは小休止に入り、トイレを借りることにした。
すると例の人事が耳打ちしてくる。
「さっき挨拶してた人事部長の人、君と同じ大学だよ(ニヤッ」
「あっそうなんですね〜」
と、型通りの返事を返す私。
トイレから帰ってくると、小休止が終わり、プログラムが再開した。
再開したプログラムは「採用のポイント」。こんなしょうもないインターンの中で、一際気になっていたプログラムだ。
密かに興奮(?)する私をよそに、プログラムは進行していった。
すると、1枚目のスライドには「過去の採用実績校」の文字。地元の有名大学の名前が並んでいた。
さらに社員の学歴の内訳まで円グラフにまとめてある。そしてまくし立てる人事。
「うちの社員はこんな感じになってます。まぁ、oo君の大学とか、入るのに有利かもね〜」
「XXさんの大学も....書いてないけど過去にはいたんじゃないかな?」
と丁寧な説明をして下さる人事。
この会社って学歴で採用してるのか?
たしかに、学歴は採用の重要な基準であることは間違いない。
しかし、それを第一にするのは違う。採用活動はその人の中身を見るべきであり、学歴なんて、いわゆるFランでなければどこでもいいのだ。むしろ、Fラン出身でも中身が素晴らしい人材であれば採用すべきだ。
要は、学歴なんてどうでも良いことなのだ。
その後の採用のポイントも、うちはESの通過率が高いだの、この学校からよくとってるだのしょうもないことを説明され、最終的に役立つ情報は「面接時に手遊びをしない」ということぐらいだった。
⑤地獄の昼休み
地獄、とは言い過ぎかもしれないが、昼休みも酷いものだった。
インターンで見るべきポイントは、会社説明などももちろんそうだが、この昼休みのタイミングで出される昼食である。
この昼食が豪華であればあるほど、その企業は余裕があり、志望するべきだということだ。
もちろん、一概には言えないが。
さて、この会社のインターンでは、昼食で弁当が支給された。なんと、重箱のような立派な箱に入ったお弁当だった。しかも味もなかなか美味しい。あれ、この会社実はアリなんじゃね?
と思ったのも束の間。少し遅れて飲み物が到着した。
飲み物はなんと紙コップに入った水。しかもおかわり禁止。これマジ?弁当に比べて飲み物が貧弱過ぎるだろ...
そして、若手社員だという、ヤリサーの会長みたいな男が席についた。
「今日は来てくれてマジでありがと!いや、ほんとマジでなんでも聞いてくれていいよマジで」
何回マジになってんだよ
今考えてみれば、彼の話は就活が始まってない者にとってはそこそこためになった話だったと思うのだが、結局この男は先輩の紹介(コネ)でこの会社に入ったらしい。
しかも、一緒にいる奴ら、全然質問しないし....
あんまり被害者面するのもあれだが、全然質問しないのだ。
その様子を聞いてマジマジ連呼する若手社員。
結局、この昼休みは紙コップとマジで終わった。
⑥惰性の後半
後半は実際の業務を体験するプログラムが組まれていた。
2人1組で与えられた課題を解くことになった。
しかし課題はそこまで難しくなく、制限時間の15分前には終わった。というか、こんなん答え1つしかないだろ。
だが、「答えは一つとは限りませんよ〜」と煽ってくる人事。お前は質問の答えを準備してからインターンやれ。
制限時間になり、答え合わせ。案の定当たる答え(なんか韻が踏めた)。
その後も課題のフィードバックや、今年の就活がどうだの話があった気がしたが、覚えてないのであんまり聞いてなかったんだろう。
最後、アンケートが配られ「インターンに関するご意見」という項目があった。言いたいご意見は沢山あるのだが、ああいう無駄に意識高い無能ほど本質を突かれるとガチギレしてくる。
結局何も書かず、「ありがとうございました〜」と退出した。
いかがだっただろうか。ヤバ企業インターン編。今回参加したインターンは「行くべきではない会社」の基準が得られたという点で大変有意義なインターンであった。
インターンに関しては、個人的には迷ったらとりあえず行くことをお勧めする。今回のような地雷企業の炙り出しも出来るし、地雷企業でなくても、確実に採用選考に有利に進むことができる。まぁ、インターン3回行った本命に最終で落とされたんですけどね。
ということで、インターン編はこれにて終了。次回は面接編をお届けする予定だ。