健常者になれなかった者たち

4人のガイジたちが送るドタバタガイジストーリー

就活を終えて〜ヤバ企業エピソード〜 合同会社説明会編

オィィィィィイイッス。

どうも、蟹です。🦀

ガイジの就活日記 〜前半戦〜 - 健常者になれなかった者たち

前回の記事で、就活でのガイジエピソードをお送りしたが、この度めでたく就職先が決まり、4ヶ月にも及ぶ、いや初めてインターンに行った去年の8月から換算すると11ヶ月もの就活生活が終わった。

 

就活、本当にしんど過ぎる。

 

ということで、今日は就活がどれだけしんどいかという話....

をしようと思ったが、そんな話は「就活 辛い」で検索すればいっぱい出てくるので、そちらを参照して頂きたい。まぁ、要するに就活は糞ゲーなのだ。

 

前回は、就活でいかに自分がやらかしたかという話をしたが、今回は、就活をする中でヤバかった企業の話をお伝えしたい。

今回は合同会社説明会編である。

次回はインターン編、次々回は面接編をお伝えする予定だ。

 

今年はコロナの関係もあり、合同説明会がことごとく中止となったのだが、私はその中止の波が押し寄せる前、ギリギリに開催された合同説明会に何とか友人と参加した。

そもそも合同説明会とは、名前の通り複数の企業が集まって学生に自分らの企業を説明するものだが、参加するだけでAmazonのギフト券が貰えたりと、半ば娯楽行事と化している。

また、合同説明会の特徴は、学生が必死に企業様にコネを作る場というより、企業側が1人でも多く自分のブースに呼ぼうと必死な場なのである(呼ばなくても学生が集まってくる大企業は除く)

その勢いたるやすごいもので、会場に入った途端ブースのあちこちから「今から説明しまーす!聞いて行きませんかー?」という声が聞こえ、まるで客引きが集まる夜の街のような様相を呈していた。

しかし、百以上が集まる合同説明会。当然地雷企業も集まってくるのだ。

 

(1)採用担当者とは思えない奴が勧誘してくる

一通り気になる企業を見た後、友人と合流し、椅子と机が並ぶ休憩スペースで休憩することにした。

だが、そこは休憩スペースではなく、「企業の採用担当者から話しかけるゾーン」だったのだ。

例の如く、我々も座った途端に人影が近づいてきた。

「ここ座ったら企業の人から話しかけられるけどだいじょうぶぅ〜?」

話しかけてきたそいつは、頭はツンツン、黄色の「侍」と書かれたTシャツに紺のジャケットという、とても採用担当者とは思えない容姿の男だった。

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※イメージ

やばい奴が来たと直感した我々は、即座に

「あ、そうなんすか。じゃあ行きます」と早々に立ち去ろうとしたのだが、

「待って待って!まぁ一応話だけでも聞いていってよ!1分で終わるから!」

と自社のパンフを広げて臨戦態勢に。

「説明聞いてくれたらAmazonギフト券もらえるチケット10枚あげるからさ〜」

Amazonギフト券は、企業のブースで説明を聞いたら貰えるチケットを6枚ほど集めたら貰える

なら仕方ないか、、

単純だがアマギフも欲しかったため、聞くことにした。

「うちは内定誰にでもあげてるからぁ〜内定欲しい人はうちにおいで〜〜」

えぇ...

この会社、誰でも取るのか...

誰でも取る会社ほど地雷な会社はない。

誰でも取るということは、五体満足であれば誰でも取ってくれるということだ。

これが意味するところは、誰でもいいから人手が足りない!だから来いよ!社員の使い捨て上等!ということだ。

やべえ会社に当たっちまった...

説明自体も、今流行りの成長がどうの、やる気がどうの、中身のないものだった。

だいたい、人事担当者が風俗の客引きみたいな会社に入りたいわけがない。

説明を適当に聞き流し、嘘の個人情報が書かれた紙を渡してその場を後にした。

 

 

 

(2)陰キャもびっくりの超絶コミュ障採用担当者

 

さて、そそくさとその場を後にした我々は、あんなゴミみたいなのが彷徨いてる合同会社説明会に少し感動していた。

そして、むしろ採用担当者に話しかけられるゾーンに座っていたらどんな地雷が来るのか、実験してみたくなった。

その頭ツンツンから少し離れた席に腰掛けていると、案の定話しかけられた。

「休んでるとこごめん!ほんとごめんね!今大丈夫??よかったら話聞いて欲しいんだけど...」

やたら謝りながら近づいてきたのは、普通の若い男だった。

「うちこんな会社なんだけど...」

と差し出されたパンフレットを見てみると、有名な家具販売店の名前が。

しかし、「こんな会社なんだけど...」と言ったっきり黙り込んでいる男。頭に疑問符が湧きつつ反応した。

「あ、知ってます!大学の近くにありますよ!」

と言うと

「あっあっ、そうなんだ。もしかしてOO店?」

「そうですよ!」

「なるほどね〜」

 

.....

 

何故だろう。

なぜか、会話が続かない。

というか、どんな仕事をするのか、福利厚生はどうなのか、全然説明してくれない。

 

友達が言う。

「俺もよく行きますよ〜」

「あっそうなんだー。ありがとう〜」

 

....

 

いや、何か喋れ。

そいつは、人事の採用担当者という1番学生と喋らなきゃいけない場所にいながら、極度のコミュ障だったのだ。

 

自分も超絶コミュ力があるわけではないのだが、こんなにコミュ障な人間を見たことがなかった。

まさにチーズ牛丼も真っ青のコミュ力の無さである。

 

会話が途切れたのを察したのか、コミュ障男は

「よ、良かったらこのパンフレットあげるから、もしよかったらうちのブース来てくれないかな??」

おい、よかったらって2回言ったぞ。

「行くわけねーだろ(あっ、はーい!後で行きまーす)」

と愛想の良い返事だけしつつ、追い返した。

 

ちなみにそいつは、そのあとテーブルに座っていた女子2人に話しかけようとしていたが、話しかけるか30秒ぐらいウロウロしながら迷って結局行かなかったのを目撃してしまった。

 

(3)時代遅れ余裕なしキモおじさん

さて、こんなにもやべー人間が集まる「採用担当者から話しかけられるゾーン」。

あまりにも面白いのでそのまま留まっていた。

 

すると、先ほどのコミュ障男が去った後間髪入れずに、おじさんが話しかけてきた。

 

「こんにちは〜、今お話いいかな?」

話しかけてきたのは40〜50代のハゲが目立ちはじめたおじさん。

やべーのに2連続で話しかけられて感覚が麻痺していた我々は、普通に話しかけてきたおっさんに、不覚にも好印象を抱いてしまった。

「うちこういう会社なんだけど〜、聞いたことないと思うけど業界では2位なんだよね〜」と差し出されたパンフを見てみると、あるメーカーの名前が載っていた。

その後、パンフを見せながら淡々と説明するおじさん。

なんだ、普通の人も来るんじゃん。

と思ったのも束の間であった。

「どう!興味持った!?興味あるならうちのブース来てよ!!」

と、突然捲し立て始めるおじさん。

「ねぇ〜お願いだからブース来てよ〜ブースに何人来たとか上司が気にするんだよね〜」

呆気にとられる我々。

「お願い!少なかったらおじさんが怒られるんだよ!おじさんを助けると思ってさぁ!あっ、人事の1番可愛い子も連れてきたよ!君たちの趣味に合うか分かんないけど。w」

こいつ、いい歳して何言ってんだ....

 

どうやら、おじさんは自分の企業のアピールというより、自分の数字のために人事の女の子をダシに我々を連れてこようとしているらしい。

 

当然、そっちがそうなら、我々も舐めた態度を取り始める。

 

「えっ、おっさんこのパンフもらっていいすか?」

「おっさん、もし行ったらギフト券のチケット何枚くれます??」

 

「いやぁ〜とにかくきてよ〜」

と丸腰で宣うジジイ。

当然行くつもりはないので、

「わーりましたーじゃあ気が向いたら行きまーす」

と適当に流そうとしたが、

「ほんとに!?きてくれる!?お願いよ!おじさんとの約束よ!」

 

もはや、ホラーである。

このおっさん、出会い系に万単位で課金して1人も会えて無さそうだな...

そもそも女で釣ろうという発想が前時代的というかあり得ない話❗️なわけで、それに加え上司に怒られるからという理由で勧誘するなど、論外中の論外だろ。

そんな感想を抱きつつ、我々は適当にあしらって席を移動した。

 

この世の終わりみたいな奴が集まってくる「話しかけるゾーン」。来年就活の諸兄は一度座ってみては如何だろうか。

 

 

 

さて、2月に訪れたこの合同会社説明会。もちろん気になる企業の説明会はちゃんと聞けるし、いい機会ではある。

一方で、余裕のないダメ企業が来ているのも事実。あんなヤバイ企業が世の中に存在するんだ、という社会勉強にもなった。

 

ヤバ企業エピソード 合同会社説明会編。いかがだっただろうか。

次回は、自分が経験したヤバインターンについてお話ししていきたいと思うので、乞うご期待を。

 

それでは。